W.C.カラスの駄々漏れ日記

W.C.カラスの日記です

240201

wckarasu

朝は7時くらいに起きて
明日からの旅支度をす。
なんとなれば今日は浪曲にいってその後は下北沢でライヴをやるのでありそいで明日は9時過ぎに家を出ねばならんからこの後支度をする暇がないからなのである。

風呂に入ってから
バナナとトマトジュース

9時半過ぎに家を出た。

11時に雷門前でおかやんと待ち合わせ。
なんか電車の中も仲見世の中も高校生の団体が多かった。
修学旅行でもなさそうたがなんでか。
なんでか、なんでか、な~んでか
な~んでか~フラ~メ~ンコ~
オーレ


11時13分に木馬亭に着く。
なんでそんなに詳しく時間がわかったかといえば、入ってみたらまだ開場しておらんのでいま暫く待ってくれといつものもぎりの姉さんに云われ時計をみたからである。

私どもが一番乗りではなかった。
年配のご夫婦が一番だったようで姉さんが開場してまずはそちらのかたからと云った。

次に私とおかやんが並んでいたのだが、横からすいすい他に待っておったひとがやって来て先に入っていった。

前から三番目の真ん中の通路脇、すぐ小便に行けるよう良い席を確保す。

そいから、向かいの君塚食堂に這入る。
初めて入ったがリーズナブルで本当に古典的なめし屋であった。

ビイル大瓶を誂える。
715円なら今時はかなり安い方だ。

おかやんはラーメン(ものすご典型的な食堂のラーメン)とおにぎりを2個も頼んだ。炭水化物ばかりだがひとつも太らない。

私は焼き鯖定食と云った。
すると、お姉さんが焼きそば?といふ。
いや焼き鯖
とわたしがいふ。
え?
とお姉さんがいふ。
メニューを良くみたら焼き鯖はなくて塩サバ定食であった。
老眼鏡をかけておらなかったから見えなくて適当にいってしまったのだった。

それでメニューを指さしてこれこれといった。
あー
お客さんすみません、今日は鯖がないんですよ。といふ。
私は即座に先程まで鯖とどちらにするか迷っていたトンカツ定食にした。

普通のトンカツ定食であった。

流石に木馬の向かいだ。店の壁には浪曲と大衆演劇のポスターばかり貼ってあった。

浪曲関係者が打ち上げにも使っているようである。

ともかく何の変哲もない古典的な店だがそれだからこそなおのこと感興が湧いた。
次はちゃんと飲みに来よう。
清酒も白鹿(一級と書いたある)が一合450円ならまずまずだ。
おでんもやったあるし。
飲み屋色の強い食堂である。
さういふのも含め私は浅草に首ったけなのである。
あ~、浅草に行きたい。
もはや禁断症状さえ出る。
高岡におっても浅草のことを考えてしまう。

おかやんは木馬亭の前にタバコがすえる場所を見つけていた。

時間ギリで木馬亭に戻る。
なかなかの入りだ。

開口一番は玉川奈みほ
演目は松山鏡
三味線は本日の主役である沢村豊子さん。
本来なら1月7日であったが豊子さんインフルで欠席だったから本日に振り替えとなった沢村豊子米寿記念公演なのだ。
プレイは正直にいえば大分よれてきている。耳が悪くなっているのであろう、ピッチは甘い。しかしながら、この人は十一才から今日までやりまくってきた、正真正銘の本物の曲師なのだ。いいとか悪いとかもはや関係がない。沢村豊子がこれまでやって来たその先の今の姿が厳然としてここにあるのだ。感服す。
私は幸い15年ほど前に撮られた教則ビデオを持っているからバリバリのものすごプレイをやる豊子さんはいつでも随意に観られる。

奈みほさんが終わって私は先程のビイルが効いてしまい我慢が利かず小便に立った。

後ろにはカメラが何脚も並べてあった。
記念公演を記録しているのであろうか。

次に
東家志乃ぶ
この人は実地には初めて見る。
先日宝井一凛さんとバイユーゲイトにて口演していた。
シンガソングライターあがりだといふ。

演目はみみず医者
しかしながら私は
スイマーがやって来てしまった。
闘いに打ち勝つのに必死で話の内容がさっぱり頭に入らなかったのだ。
実はまた昨夜は不眠だったのである。
厳しい。

次に富士綾那
この人も初見
動画で見て良い声をしているなと思っていたのだが、実地でもやはりそうであった。役者もやっているらしい。かなり将来性が高いと感ず。

だが、相変わらず強力なスイマーがいる。
演目は貝賀弥左衛門


いつの間にやら満席になっていた。
平日の真っ昼間にすごい。


次はこれまた初見
澤恵子
千両みかん
いや、実に良かった。
上手いわけではないし声がいいとかでもないし声が出なくなって来ているからマイクの力を最大限に利用してもいるが独特の存在感でもって話に惹き付けられた。
だいぶお歳を召されていらっしゃるようで歯が抜けているのか隙間があるのか、ともかく完全にしわくちゃばあさんの口元なんである。枕もなんかわりとそうした年寄りだといふ自虐的な話で笑わせる。
現在では人前にたつひとでこうした顔のひとはなかなか見ない。
重ね重ねではあるが実に良かった。

中入があって
小便に行ったら
楽屋からものすご練習している
奈々福さんの声が漏れ聞こえた。
努力家か。


それで私はアイス最中を買った。
抹茶のを。
おかやんがたばこから帰って来てとなりにはなんと石井啓介さんがいた。浪曲が好きでたまに来ているそう。へえー!今日は仕事が早くおわっからふらと足が向いたといふ。

明けて
推しの
東家一太郎登場
やはり素晴らしい。感服した。
一定以上の水準にあるひとはピシッと話が頭に入って来る。
あ、いや、眠くなるときもあるが。
ともかく今日は魅了された。
少し目から涎が出さえしたのだ。
演目は
大高源吾腹切魚の別れ
く~っ、いい話。
涙なくして聴かれない。
美さんの音締めも良かったなあ。
ぐわ~ぁっと盛り上げるところ私の紛い物浪曲にとても参考になる。
あとから私が前の方におったのを知っていたのだといふ、一太郎さんからTwitterで返信が来ていた。
私も舞台に立つ人間であるからわかりますよ。ほとんど後ろの方まで全部お客はみえています。

次は必ず入る講談師
神田阿久鯉
この人も年季が入っていて実に良かった。
ピシッと話が頭に入る。
年はいっているがなかなかに綺麗なひと。
着物がいい。
水戸黄門記 出世の高松

次モタレは富士琴美
待ってました!
の掛け声が多い。
人気者。
私も好きだ。
だいぶ年配のようだがなんか女っぷりがいいといふのかひとを惹き付ける感じがある。
マクラで
今日はカゼ引きから回復したばかりであり生涯で一番の美声で高座に上がったといふ。

その割にまず、スカーンと高音が出た!
と、あれー!
話が飛んでしまった。
思ったよりもあまりにスカーンと声が出て安心したら言葉が飛んじゃったそう。
心中お察し致します。
でもそういふ愛嬌があるところもまたひとは好きだから。

熱い兄弟の話で
燃える絆

ものすご拍手に
御祝儀やら差し入れ。
人気者だなあ。

最後は豊子さん出高座で姿を見せてくれ
玉川奈々福
ターヘルアナトヨコ
沢村豊子の半生を浪曲化したもの。
まあ、お祝いだからやったような案配で完成度は低いもののきょうならでは、楽しい浪曲であった。
豊子さん足が弱っているようで立ち上がる時には弟子に支えられながらであった。
髪は綺麗に真っ白になっていらっしゃる。
美舟さんまみさん道世さんは出番がないのに来ていた。そういふのも観ていて何かとても良かった。
大きなケーキが出てきて蝋燭の灯りを吹き消そうとするがなかなか消えない。
時間がかかったがなんとか消えた。
酸欠にならないかとヒヤヒヤす。

私は新参者の浪曲ファンではあるがこうしてレジェンド沢村豊子さんのお祝いの場にいられるといふしあわせを感じていた。
弟子の人たちの目には泪が。
実にいい。浪曲的だなあ。
人間たまには熱い気持ちになって泪せねばなるまい。

幕引きとなりササッと帰る。
だが奈々福さん早くも前に出てきており目礼す。

時間はだいぶ押していた。
早く帰らねばならん。

おかやんと赤坂見附で別れ、家に着いたのが6時前。

それからギターを担いでまた電車に乗る。

6時半過ぎにラウンに着く。

ササッとサウンドチェック。
ヒライマサヤくん、カブさん原くんも飯から帰ってきた。

カブさんと原くんからやる。
お客はふたりであった。
だがもうひとり来て。
またひとりきた。

ちょうどミュージシャンとマンツーマンの人数。
なかなかに厳しい。
そういえば今年初めてのさみしい入りか。

次に私がやる。

最後にヒライくん。
嘘のない人間なのだなあ。
私はジュークボックスに住む詩人たちでマーガレットズロースヒライくんを知った。
だからたぶん20年以上前から知っている。
だが会うのは初めてであった。
私には彼の詩にインスパイアされて作った歌さえあるのだ。
感慨深い。

みないなくなり
亜土ちゃんと終電まで飲んだ。

原が減って
カップラーメンを食べてから寝た。